■安全性審査について

審査の概要

2016年はVR元年と言われ、様々な企業がVRデバイスの発表及びリリースを開始しました。VR映像は従来の映像とは異なり、左右に独立した映像を再生することで、映像を疑似的に立体視することができるため、まさに仮想現実の実現をしています。立体視するためには、左右に独立した視差が必要です。両眼で入力された映像は”脳“によって立体化されるため”脳“を「誤魔化す行為」にもなり、そのために”脳“への負担も問題視されています。

人間の脳は柔軟性があり、多少のズレなども脳で自主的な補正を行うため立体として視聴することができます。しかし、視差の誤差が大きいほど脳への負担が大きく、現実と異なる情報を流し続けることで、脳から体内への影響も考えられます。粗悪な映像が、脳や人体に多大な影響を及ぼす可能性もないとは言えないのです。
そこで、当委員会では、コンテンツの内容は当然ですが、映像視聴にあたり論理的に脳への負担などを考慮し、「適正な映像であるか」の判断を行うことを目的のひとつにしております。

また、スマートフォンなど様々なデバイスで、視聴できるコンテンツを個別に審査を行うことで、より適正な審査が可能になります。対象となる映像は、一般の映像からプロモーションビデオなど、カテゴリーに囚われることなく適正な審査を行います。